プラチナの特徴
プラチナ(元素記号「Pt」)とは、金属の中では、白い金色の光沢を持つという性質があります。
プラチナは、産出する国は南アフリカ(80%)とシリア(11%)で、世界産出量の9割を占めています。
年間の産出量は金の1/25の150トン程、人類が有史以来手にした総生産量は約4000トン程と言われ、金の約30分の1程度しかありません。
プラチナの特徴としては、金のような通貨的価値はありませんが、その美しさと希少性から実物資産としても注目されています。
プラチナが輝きを放ちつづけられるのは、酸やアルカリに侵されたり錆びることもなく、熱にも強いからです。
純度が高く、アレルギー反応を起こしにくい肌に優しい貴金属であるので女性にも人気があります。
長い歳月を経ても変色、変質の心配はほとんどありません。
特に、最近ではプラチナの割金に使っているパラジウムが高騰し、プラチナよりも高価になっています。それにつられるような形で、プラチナの価格も上昇してきています。
このようにプラチナは世界の最先端技術にも多用されるため、21世紀に必要不可欠な資源として非常に需要がたかまっているのです。
また、金と同様に実物資産としての価値はもちろん、投資対象としても魅力的な資産である点も特徴の一つです。
資産としての価値が高いプラチナは、投資をして価値が下がってしまい損失が出るような場合でも、全てなくなってしまうようなことはありません。
短期間での価格変動はあっても、長期的な視点では安定した価値を持っていることがプラチナのような貴金属の大きなメリットです。
プラチナの規格
ISOおよび 日本ジュエリー協会において「プラチナジュエリー」と呼称できるのは、プラチナ850以上と定めています。
規格には、プラチナ950(純度95%、英国のプラチナ品位基準)、プラチナ900(純度90%、一般のプラチナ製品に最も多く使用)、プラチナ850(純度85%、金具やネックレスに多く使用)の3区分があり、日本国内では、宝飾品として販売されるプラチナの品位は、この3つのほか、プラチナ1000(純度100%、純プラチナ)を加えた4区分が一般的です。
金は純度37.5%のK9までありますが、プラチナは85%に満たない純度のものはプラチナと認められないという、非常に貴重な貴金属です。