金の特徴
金(元素記号「Au」)は、美しい黄金色の光沢を持つ金属です。
見た目の美しさに加え、熱や湿気、腐食、酸化などに優れた安定性を持ち、展延性もあるため、加工しやすいという特性があります。
そして、金は、地球上に存在する埋蔵量が他の鉱物よりも飛び抜けて少ないという点が希少性を高めています。
また、同様に高価なダイヤモンドなどの宝石とは違い、金は元素であるため人工的に作ることは極めて難しいのです。
金は、混ぜる金属(割り金)によって、イエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドなどの色味を変える事ができ、バリエーション豊富な宝飾品が沢山あります。
金(ゴールド)は、銀よりは硬く、プラチナよりも柔らかいといいう特製を持つ金属です。
純金のままでは、地金が柔らかいため、そのままではアクセサリーやジュエリーとして使用するには向きません。そのため、強度をつける為に、銅等の金属を混ぜているのが一般的です。
このように、金は、加工した後でも金としての美しさが失われないことが価値を高めていると言えます。
金の純度の種類
金はトロイオンスやグラムやキログラムなどの重量単位で金買取の価格が決められています。
よく取引に使われる金は24金、18金、14金などです。
K24 / K18 / K14 / K10・・・
これらの刻印が入っているものは、金(ゴールド)を使っています。
24や18といった数字は、金(ゴールド)の純度を表したもので、純金と他の金属の配合比率のことです。
日本で純金と名乗ることが出来るものは純度が99.99%以上のものに限られており、これをK24としています。
ジュエリーやアクセサリには、K18が使われることが多いですが、この場合、純金の配合率は約75%になります。
1K減った分、別の金属が混ぜられることになるので、その配合によって色味や強度が変わります。
24金(K24)
金としての価値も一番高い、混合物が一切入っていない純度99.99%以上の純金のことです。
24金で一般的なものは、コインやインゴット(延べ棒)に使用されています。インゴットに「99.99%」と表示してあれば純金です。純金はとても柔らかく、変形しやすいため、アクセサリーにはあまり適していません。
22.6金(K22.6)
22金の次に純度の高いゴールドです。24分の22.6の割合で金が使用されています。純度が純金に近いので、こちらもアクセサリーにはあまり適していません。
22金(K22)
20金の次に純度の高いゴールドです。24分の22の割合で金が使用されています。純度が純金に近いので、こちらもアクセサリーにはあまり適していません。
20金(K20)
18金の次に純度の高いゴールドです。24分の20の割合で金が使用されています。ゴールドの中で一番美しいとされる金です。ですが、日本ではあまり産出されません。
18金(K18)
14金の次に純度の高いゴールドです。24分の18の割合で金が使用されています。ポピュラーな金で、喜平ネックレスなどのアクセサリーはこの純度が大多数を占めています。金独自の美しさ、そして加工しても傷がつきにくい割合なので、万能な合金として知られています。
14金(K14)
12金の次に純度の高いゴールドです。24分の14の割合で金が使用されています。硬さもかなりあり、加工しやすいので複雑なデザインに適しています。18金よりも高度な細工が可能なため、デザインを重視するアメリカやヨーロッパなどでよく使用される合金です。
12金(K12)
10金の次に純度の高いゴールドです。24分の12の割合で金が使用されています。十分な硬度がありますが、18金にくらべ、汗などにより変色しやすいという難点があります。
10金(K10)
24分の10の割合で金が使用されている最も純度の低いゴールドです。こちらも18金に比べ、変色しやすい合金です。海外では幅広くゴールドに親しんでもらうために14金や10金を使ったファッションジュエリーも広がっています。
しかし、日本ではまだまだ需要が少ないため、海外で購入した純度の低いゴールドを購入し、壊れて修理に出したくても、取り扱える業者が少ないので、購入の際は注意が必要です。