金商品の種類には、延べ棒状態のもやゴールドバーなどのように単純に金の価値だけを評価したものと、金貨(コイン)のようにコレクションとしての価値やプレミアムを併せ持ったもがあります。
このような地金製品は、ジュエリーや装飾品などに比べて精錬する手間がいらないので、地金買取によって高価に買い取ってもらえることもあります。
金地金(インゴット)
金属の塊で製品の原材料でもある地金は、どのような経済状況にあっても安定した投資価値を持っています。
形状によりTバー(断面形状がT字の形をしたインゴット)、サウ(お椀型のインゴット)、スタンダード(棒状のインゴット)の3種類があります。
金地金には、「製造番号」「精錬業者のマーク」「重量」「品位」などの刻印がされています。
この刻印から、信頼できる会社かどうか、純度の高い金かどうかなど判断することが出来ます。
例えば、999.9という、俗に「フォーナイン」と呼ばれる純度が99.99%以上のものは、純金を意味します。
金のブランドによってこの刻印は違いますが、ロンドンの国際的金市場に登録されている「ロンドン・グッド・デリバリー・バー」であれば、世界中で通用するだけの信頼と安全性があると言えます。
地金型金貨(コイン)
投資用コインは実際の金価格に若干のプレミアが付いていますが、売却する際もこのプレミアは有効になります。
実際に流通させることを目的としていないため、売買する時は地金よりプレミアが付く場合もあります。
地金型金貨には、24金と 22金で出来た二種類が広く流通しています。
主な投資用コインには、
- クルーガーランド金貨(南アフリカ)
- メイプルリーフ金貨(カナダ)
- カンガルーナゲット金貨(オーストラリア)
- ウィーン金貨ハーモニー(オーストリア)
などがあります。
これらの地金型金貨は、他の金投資商品と比べると少ない資金で購入することが出来るため根強い人気がある商品です。